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関西国際空港LCCターミナル視察&交渉

9月26日、佐藤・下地・大久保・江富で関西国際空港に視察&交渉に行ってきました。







関空ではLCC(格安航空会社)専用ターミナル「第2ターミナル」を建設しており、10月28日から運用が開始されます。




この第2ターミナルが障害者も使いやすいように出来ているかバリアフリーチェックを行い、その後で新関西空港株式会社の方に要望をさせていただきました。
ポイントごとにまとめてレポートします。


@第2ターミナルに向かうシャトルバス



第2ターミナルは新しく埋め立ててつくった2つ目の島にあります。駅からは遠いので、第1ターミナル1階のバス乗り場から、専用のシャトルバスに乗って向かいます(5〜10分くらい)。このシャトルバスは南海バスが運行しています。
今日乗ったバスは、ワンステップバス(車イス乗車スペース3台)とノンステップ(車イス乗車スペース1台)で、どちらも一長一短でイマイチでした。
運用は、7台のバスを6分間隔で巡回するそうです。



こちらがワンステップバス。
車イス乗車スペースは右にたてに3台分ありますが、
固定できるのは1台のみ。

〇要望
 ・ワンステップはスロープの傾斜がきつく、乗り降りしづらい。危険。ノンステップバスにして欲しい。
 ・ノンステップバスで車イスが複数台乗車できる車両にして欲しい。


→新関西国際空港株式会社「まだどの車両を使うか決まってないが、ご要望は南海バスに伝えたい」


Aターミナル
 ここは1階建てで、体育館のようなつくりです。大きさは体育館を3つつなげたくらいかな。基本的にフラットなので、段差もなく使いやすいです。



ご覧のように体育館のようなつくり。1階建てです。




B多目的トイレ
ターミナルには、左右にそれぞれ1カ所、合計で2カ所しかありません。
この広さで2つだけというのは非常少ないです。これが問題。

多目的トイレは今はいろんな人が使うようになり、結構いつも使用中なんです。
もし、使用中だったら、反対の端まで長距離移動しなければなないし、
行っても使用中なんてことは多々ありそう。

そういうときのために、多目的トイレは複数必要。
さらに、一般のトイレも車イスで使えるようにしておくのが大事です。
ここの一般トイレは、広さは十分あるのですが、個室のドアが狭く車イスでは入れませんでした。
海外の空港のように、一般のトイレの中にも広めの個室を1つつくり、車イスでは入れるようにして欲しいですね。


要望
・多目的トイレの数を増やして下さい。
・一般のトイレも、ドアを観音開きにするなどして、車イスで入れるようにしてください。







B点字ブロック
ターミナルまではあるのですが、保安検査場から先は点字ブロックがありませんでした。
理由を聞くと、案内カウンターまで来ていただいて(ここまでは点字ブロックあり)、その先は係員が誘導するということです。


ここが案内カウンター。点字ブロックはここまではあります。
ちなみに、車イス用の低いカウンターもありました。


C出発ロビー
 ここも多目的トイレが1カ所しかないというのが問題。一般のトイレもターミナルと同じように使えません。


D到着時
出発時はすべて1階だけを通ので上下移動はないのですが、到着時はいったん2階に上がって、一階に降ります。上りも下りもエレベーターはなく、すべてスロープです。

スロープの角度は緩やかでしたが、やはり手動車イスではとても大変です。エレベーターは必要だと思います。

あと、上りのスロープは幅が狭く、車イス1台しか通れません(すれ違いは出来ません)。これも問題ですね。



〇要望
・エレベーターを設置して下さい。
・上りのスロープは幅が狭い。消火器が置いてあるところはさらにスペースが狭い。


Eタクシーの乗降場所
残念ながら歩道と道路にスロープがなく、段差がありました。
最近、駅などのタクシー乗降場所は、なだらかにスロープがあり、車イスで使えるようになっています。
残念ながらそのようなつくりがなく、段差になっていますので、ここの改善もお願いしました。



F駐車場 障害者駐車スペース



第2ターミナルの前にはかなり大きな駐車場があります。
障害者駐車スペースは8台分。
屋根があり、雨があってもぬれないようにつくってありました。

ポールが立っていたので、運用はどうなるのか気になって確認したところ、係員が常駐するということでした。
係員が駐車する人を確認し、ポールを下げるということです。




G聴覚障害者用の設備
トイレに緊急時にフラッシュライトがつく設備が設けられていました。
これは以前LICのメンバーが関空会社と話し合いをしたときに要望したものを実現してくれたそうです。



関西テレビが同行取材

〇新関西国際空港株式会社の方のお話
「今日はわざわざお越しいただき、このような話し合いの機会をいただきありがとうございました。以前にもLICの山岸さんにお越しいただき、話を聞かせていただきました。そのときにフラッシュライト(緊急時に点滅)のお話を聞き、衝撃を受けました。私たちが思いもつかないことだったので、当事者の方にお話をお聞きでき、本当に良かったと思っています。その後社内で話し合い、お金はかかるけども必要な設備だという結論にいたり、今回設置させていただきました。
今日いただいたご意見を参考にさせていただき、みなさんが利用しやすいターミナルにしていきたいと思っています。今後運用が開始してからまた問題が出てくるかも知れませんので、そのときは、ぜひまたこのような機会をつくっていただき、お話を聞かせていただきたいと思っています。今日はありがとうございました。」



視察の後は新関西国際航空会社の方々と話し合いです

〇まとめ
 今日の視察でわかった問題点は、
 @ターミナルへ行くバスが車椅子で複数台乗車出来ない車両がある
 A多目的トイレの数が少ない、一般トイレが使えない
 Bスロープだけでエレベーターがない
 Cタクシー乗降場所にスロープがない


といったものでした。

視察の後に新関西国際空港株式会社の方々と話をさせていただきましたが、上記のコメントのように前向きな姿勢でした。
ちょっと安心。
ぜひ、今日要望したことを改善していただき、誰もが使いやすいターミナルにして欲しいと思います。






(文責 佐藤)