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西宮北口駅における車いす通路のポールの改善交渉について

●交渉に至るまでの経過


阪急今津線高架化事業により、西宮北口駅構内のレイアウトや設備が、昨年12月に改修され、装いも新たになりました。
そんな中で、駅の東改札口が新たにできたことにより、そこから一階へのエレベーターが二基設置されました。
そこから、南駅前広場と南西駅前広場に出ることができるようになりました。



しかし、駅構内への自転車や原付バイクの侵入を排除するために、両側入口にポールを並べて設置されました。
そのポール中央部分には車いすむけP型ポールの出入り口が設置されました。
このP型ポールの幅が51センチなので、リクライニング式などの大型電動車椅子では、通ることができず、駅にも入っていくことができない状態でした。
せっかくエレベーターなど新しく便利になった改修工事だったのに、通行ができない車いすの人がうまれたので、非常にもったいない完成でした。
以上のようなことから、二箇所のP型ポールの幅を広げてもらう交渉を年明けから始めました。



●西宮市との交渉

まずこの事業の担当である西宮市市街地整備課との交渉を1月31日にもち、大型車いすの事業者であるMさんも参加してもらって、話し合いをしました。
市の考えとしては、『通行不可能な車いすがあるということは、計画上で気づかなかった。』ということで、幅を広げることを検討したいということで、前向きな答えを引き出すことができました。
ただ、市の管理は南広場側のみで、南西広場側は阪急電鉄の管理ということで、阪急電鉄との交渉を行うことにしました。



●阪急電鉄との交渉

その間に県の担当課やP型ポールのメーカーにも行って、施工までの状況を調べました。そのうえで、2月22日に阪急電鉄本社の担当者と交渉をもちました。
 設備面での担当者は技術部で対応面での担当者は運輸部でした。阪急電鉄も建設的な話し合いとなり、『放置自転車の増加は懸念されるものの、通行不可能な人がいることは問題なので、幅を拡幅したい。』ということで、P型ポールの出っ張り部分を取り外す方向で検討するということになりました。

その結果、年度末の3月31日に両者に問い合わせたところ、片側の出っ張りを取り外し、『今の幅の51センチから71センチに広げるようにする予定』と両者から回答がありました。

2011年4月25日に交渉の結果、P型ポールの片側が取り外されました。



それと同時に一方の片側のP型部分に外側には「バイクおよび自転車進入禁止マーク」が、内側には「車イスマーク」が、描かれました。マーク自体が触知できるように凹凸をつけて刻まれていました。P型部分が残っている部分の通行者面には、沢山の当たった傷があり、他の皆さんも通行が困難だったことを物語っています。

今まで通れなかった大型車椅子の使用者Mさんのコメント「本当によかった。これで気楽に今津線が利用できるようになる。」と喜んでいました。



みなさんも西宮北口駅に行く時には、通ってみて下さい。



●まとめ

以上、1回ずつの交渉で約3ヶ月間で要望を実現することができました。このことは、完成してすぐに交渉を始めたことや、実際に通行できない写真を多く使いながら交渉したこと、また、通れない人本人が交渉に出たことで、相手側にも容易に納得させることができました。
今回は細かいポールという問題でしたが、あらゆる設備が新しくできたときに、すぐに即応して、交渉相手にうまく伝えることができるかが鍵だなと学ぶことができた一件でした。

是非皆さんも、西宮北口駅の東改札に行く時に、ポールを見てみてください。

 文責 大久保 健一