龍司くんの台湾修行レポート 
 
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メインストリーム協会スタッフ修行プログラム in台湾
                        レポート:林 龍司
        
 
2010312日、初めて台北センターに行きました。
台湾を志ネットワークの中で、支援する側の国になってもらう。
そのために、台湾の障害者運動の針を少しでも早く進める。という目標を持って。

台湾の修行研修のメンバーに選ばれたものの、台湾に修行に行く気は全然ありませんでした。
台北センターで、何をしたらいいんやろう。何をしたら役に立つんやろう。
たった1ヶ月で何が出来るんやろう。
そんなことから始まり、台北センターに連絡を取って、イタリン、黒石くん、真名野くんと会議を開いて、
出来る限りの準備をして行こうと思いました。しかし、台北センターはぼくが思っていたのとは違って、
国の状況ではなく、センター内の問題でうまくいっていないということがわかりました。
そして、一ヶ月を台北センターで過ごし、いろいろ話し合ったけど、
ぼくが思うようには台北センターは変わらなかった気がします。
一ヶ月で台北センターを変える力量はぼくにはなかったんだと思います。
読んでいただき、ぜひ、台北センターにみなさん力を貸してほしいです。

台北センターの第一印象は仲がいい。
特に、王ちゃん以外の5人は仕事が終わっても、ずっと一緒にいる印象でした。
でも、その仲の良さはサークルや仲良しグループのように、他を巻き込む力の弱い仲の良さ見えました。

最初の、台北センターでの課題は葉さんでした。葉さんは、ぼくが台湾に行く2日前に自立したとのこと、
それも介助者はたった1人で(王ちゃんを合わせても2人)。
葉さんの介助者集め、ケアプラン、介助者の給与体系、運動の展開、
葉さんの意気込みや人前に出たくない性格、コーディネイターである王ちゃんとの関係。
問題が多いのにビックリした。
でも、そんな状態なのに、ほのぼのとした台北センターの雰囲気のほうがもっとビックリした。
ぼくには葉さんを自立の第
1号にするのは考えにくかったです。
みんなと話し合って、ほんとに葉さんを台北センターの自立する障害者の第
1号にして、
運動を展開していきたいのかを確認した。みんな葉さんで行きたいとのこと。
まず、
6:0023:00130元/時、23:006:00150元/時という介助者の給与体系を
日中介助と宿泊介助に作り変えること。
次に、ケアプランを作って葉さんには
1週間のどこに何時間介助が必要か全員に共通理解してもらい、
そのためのお金と介助者が必要だということをわかってもらうこと。
役所に行って、一人暮らしが出来るだけの介助の申請と交渉をすること。
など、スタッフ会議で話してもらいました。
結局、ぼくが台湾にいる間に役所と交渉は
1度もしませんでしたが・・・。
葉さんの性格については、
1つ面白いエピソードがありました。
介助者をどうやって集めたらいいやろというので、新聞にこんな重度障害者が一人暮らしを始めたこと、
でも、それを支える介助者がいなくって困っていることを書いてもらって、
新聞が出た日から、みんなでビラ配りしようやということになりました。
新聞に載せる話はうまくいって、新聞には葉さんの顔入りで大きく載りました。
ですが内容は、苦労しても一人暮らしをしたいという障害者のかっこいい話が載り、
介助者がいない話は一切出て来ませんでした。
葉さんになぜか聞くと、自分のためだけに介助者を集めるのは嫌だと言い出しました。
葉さんが作った介助者集めのビラも自立生活を助けてほしいというビラではなく、
性別を問わない、ただのバイト募集のビラという徹底ぶりでした。

王ちゃんは、デスクワークだけでコーディネイトをする人でした。
少ない介助者にコーディネイトの連絡を取り、予定が合わなければ、「僕の仕事は終わりました」と。
ぼくが台湾の研修から帰った後、事務所を辞めてしまいましたが・・・。
シンディーは、素直なすごくいい子でした。
仕事もプライベート関係なく、台北センターで自分が何をしたらいいのかを真剣に考える子でした。
自立生活センターのことをよく知らないという印象でしたが。
精神的に弱く、利用者や介助者に何か言われるとすぐに落ち込んで、
マルコが話を聞く場面を何度か見ました。
メインストリームのような仲間がいっぱいいる状況であれば、すごくいいのですが、
台湾の自立生活センターで働く健常者がひとりしかいない状況は、重荷なのかなぁと思いました。

台湾センターの中心メンバーである、リンちゃん、まるこ、チーミンの人間関係も微妙に感じました。
自立生活センターの仕事、方向性、優先順位、自立の考え方など、
それぞれ意見が違うのをチームとして一丸になれるまで話し合っていない。
権限を分けてしまって、人の仕事には意見が違っていても踏み込もうとしない。
そうやって、意見がぶつからないようにしているように見えました。

いろいろ、悪いところばかり書いてきましたが、実際は台北センターのみんなは、
ひとりひとりがすごく魅力的で、一緒にいるとすごく楽しくて一ヶ月があっという間でした。
だから、もう少し、あと少し変わってくれればとずっと思って過ごしました。
そのポイントは、メインストリームでよく言われている。
「一丸」、「志」の
2点だと思います。難しいこと話はいらないです。
機会があれば、みなさん「一丸」、「志」を台北センターのスタッフに伝えてほしいです。